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第3回「強度設計の基本(剛性・安定・余裕度)」

皆さんこんにちは!

 

神奈川県相模原市を拠点に鳶工事一式を行っている

エイヨウ、更新担当の明日です。

 

 

 

 

足場の強さは部材強度×体系剛性×施工品質の積です。単位部材がどれほど強くても、節点の締結が甘い/筋交いの三角が崩れている/控えのピッチが過大なら、“揺れ・ねじれ・たわみ”として現場に現れます。本回では、風圧(q)と投影面積(A)を念頭に置いた面外安定、作業荷重と材料荷重を含む面内強度、そして実務での点検・是正の仕組み化を整理します。

 

1|“面で受ける”を前提に:風とメッシュ 

メッシュシートを張ると、足場は面として風を受ける構造に変わります。特に海沿い・谷間・高層帯は突風が出やすく、**qA(風圧×投影面積)**が一気に上がる。設計の第一歩は、控え(壁つなぎ)のピッチを“短め”に取り、端部と開口周りを箱組+筋交いで固めること。メッシュ率は「捕集(粉じん)と通気(風抜き)」のバランスで決め、全面一律ではなく区画で最適化します。スリットや一時解放の手順は“天気予報・現場裁量”ではなく、事前の判断基準書として文書化し、誰が見ても同じ動きができるように。

 

 

 

2|体系剛性:三角=強さ、通り・水平・対角 

剛性を高める近道は三角形をつくること。筋交いで面を切り、通り(鉛直)・水平・対角を初期段階で揃えます。建地ピッチと布間隔は標準値を守るのが鉄則。端部は箱組で“剛壁”化し、揺れを端で吸収しない設計に。踏板の継目位置は作業ストロークの外に逃がし、片持ち量を最小化してたわみを抑えます。クランプとジョイントは規定トルクで締結し、トルクレンチの写真記録で“見える化”。

 

 

 

3|控え(壁つなぎ)とアンカー:引抜・せん断の余裕度 

控えの配置は均等性が命。躯体(RC・ALC・タイル)によってアンカー方式の適合性が異なるため、事前の試し打ち/メーカー仕様の確認は必須です。開口周り・端部・風上面は控えを増やし、引抜・せん断に余裕度を持たせる。アンカーは「本数×品質」のバランスで、**施工品質(穿孔径・清掃・注入量・養生時間)**が設計値に直結する点を全員で共有します。

 

 

 

4|共振・ねじれ:周期を短く、ダンパーを賢く 

細長い足場や長辺方向が長い仮設は共振・ねじれに注意。筋交いの追加、剛壁(箱組)の設定、結節の増設で固有周期を短くします。必要に応じてダンパー・ブレースを入れ、メッシュの**開口(風抜き)**で励振源を弱める。階段ユニットの位置を端部から少し内側へ寄せ、ねじりモーメントの腕を短縮するのも有効です。

 

 

 

5|面内強度:作業荷重・材料荷重・集中荷重 

足場の床は“作業床”であると同時に、一時的な材料置場にもなります。集中荷重と載荷時間を見込み、支持点の増設、踏板の支持間隔短縮、ブラケットの追加で”撓まない床”を作る。荷揚げ開口の常時閉鎖、落下防止の二重養生、合図者の配置は第三者災害をゼロにする基本動作です。

 

 

 

6|点検・是正:速さをKPI化する 

始業前点検:通り・水平・対角、緊結、控え、開口、手すり・幅木。

定期点検:トルク再確認、沈下・不陸のチェック、メッシュの損傷確認。

異常時点検:強風・地震・豪雨後は全数。記録はタグ色替え+写真で残す。

是正:48h以内100%をKPIに、工程内に是正スロットを内蔵。

 

 

 

7|ケース:RC6F・海沿い・メッシュ60% 

風上面の控えをピッチ短縮、端部を箱組、開口周りに筋交いを追加。メッシュは区画ごとに風抜きを設定し、突風予報で事前開放ルールを適用。結果:揺れ体感−50%、ヒヤリハット−40%、工程−8%。

 

 

 

まとめ:強度設計は“数字と手の感覚”の両輪。qAと固有周期を意識し、通り・水平・対角・控え・トルクを毎日整える。揺れない足場は、作業者の集中を守り、品質と工程を底上げします。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

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第2回「足場の種類総覧(枠組/くさび/単管/吊り/移動式)」

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第2回

足場方式の選定は「好き嫌い」ではなく現場の物理で決める。――枠組・くさび・単管・吊り・移動式の“本質”と失敗しない選び方

同じ「足場」でも、現場が変われば正解は変わります。建物の形状、作業内容、風環境、地盤、近隣条件、工期――どれか一つでも違えば、最適な足場の「構造」と「運用」は別物になります。
だから私たちは、足場の方式をカタログ的に選びません。現場を5つの軸で分解し、枠組・くさび緊結・単管・吊り・移動式(ローリング・可搬式)を単体またはハイブリッドで設計します。

ここでは、各方式の“構造的な本質”を押さえたうえで、実務で使える選定フローと、失敗しない勘所を分かりやすく整理します。

 

 

0|最初に:方式は「点/面」と「環境条件」で決まる

足場計画の出発点はシンプルです。

 

・作業が“面”か?“点”か?

外壁補修・塗装・タイルのような「面作業」が主体なら足場は基本的に必須。
逆に、設備点検・局所補修など「点作業」が主体なら、高所作業車(AWP)や移動式の方が合理的なことも多い。

 

・風・地盤・障害物・近隣をどう扱うか

同じ面作業でも、海沿い・ビル風帯・狭小地・電線・看板・樹木・道路占用などの条件で、構造の“強み”が逆転します。

この考え方を押さえるだけで、方式選定はかなり整理されます。

 

 

1|枠組足場:規格化が生む「速さ」と「安定」

枠組(建枠)足場の強みは、何より規格化です。フレームが統一されているため、建地ピッチと布間隔が安定しやすく、直線外壁など“面の連続”に強い。組み立ての速度が出やすく、階段ユニットや踊り場の据付も得意です。
昇降・荷揚げの導線が読みやすいので、工程管理もしやすく、「現場を回す」うえで扱いやすい方式と言えます。

一方で、枠組は“規格化”が強みである分、割付の自由度には限界があります。入隅・出隅が複雑、庇や看板が密集するファサード、段差の多い立面では、端部で無理が出やすい。こうした現場では、端部の箱組補強に加え、部分単管でのチューニングが効きます。枠組だけで押し切るより、現場の形状に合わせて「自由度を足す」方が、結果的に安全と生産性が上がることが多いです。

さらに注意したいのが風環境。海沿いやビル風帯でメッシュを全面張りする場合、面外剛性が仇となって**“帆化(ほか)”しやすい。風圧(q)×投影面積(A)のqAを意識し、控えピッチを短縮しアンカー方式を一段上げる、あるいは風抜きスリット**を計画段階から織り込む。ここを外すと、安定性も工程も一気に苦しくなります。

 

枠組の勘所

・面の連続=強い/複雑形状=弱い(補助で補う)

・風が強い現場は“メッシュ前提”で設計を組み替える

・端部の補強と、荷揚げ・昇降動線の設計が価値を決める

 

 

2|くさび緊結式足場:自由度とスピードの両立

くさび緊結式は、支柱・水平材・手すりを打撃で緊結するシステム。ピッチの自由度が高く、入隅・高低差・曲面に追従しやすい。特に狭小地では、縦動線を詰めて最短化でき、現場条件への“なじみ”が良いのが魅力です。改修・営繕の短工期案件では、この機動力が工程短縮に直結します。⏱️

ただし、くさび式の弱点ははっきりしています。それは、打撃のばらつき=緊結の不均一が生まれやすいこと。打ち込み不足は揺れや軋みにつながり、打ち過ぎは部材への負担や変形のリスクを上げます。つまり、方式としては速いが、品質は「運用の精度」に依存しやすい。

対策は難しくありません。ポイントは3つです。
1)“打ち過ぎず・足りな過ぎず”の教育と点検
2)節点ごとの見える化(マーキング・点検ルール)
3)荷重の大きい面の控え増設(揺れを構造で抑える)

 

くさび式の勘所

・自由度が高い=便利だが、点検設計が甘いと揺れに出る

・教育+見える化+控え増設で品質を安定させる

・短工期・狭小・複雑形状では強い武器になる

 

 

3|単管足場:自由度の王様。ただし“標準化”が命

単管(φ48.6)+クランプは、自由度の王様です。障害物回避、複雑形状、特殊な支持――できないことが少ない反面、最大の弱点は個人差=品質差が出やすい点にあります。
単管で「強い足場」を作る鍵は、感覚ではなく、力の流れを設計で見える化することです。

基本は「三角=強さ」。
ブラケット・トラス・控えを適切に入れ、荷重がどこへ流れるのかを“図にできる形”で組む。さらに、クランプの向き・締付トルク・節点数を標準化し、揺れ・ねじれを統制します。単管は自由度が高いぶん、ルールで縛って品質を揃える発想が重要です。

勾配屋根や曲面の支持では、受け材+滑り止め+緊結補助で「滑らない・ずれない」を徹底。仮設通路や材料置場は先付けで荷重を見込み、後付けによる支持不足を防ぐ。単管は“後から足す”ほど危険になりやすいので、最初の設計で勝負が決まります。

 

単管の勘所

・自由度が高いほど、標準化がないと品質差が拡大する

・三角(ブレース)で剛性を作り、力の流れを設計する

・後付け荷重は事故の元。仮置きは先に想定する

 

 

4|吊り足場:地上設置不可の切り札

橋梁桁下、河川、プラント密集地など、地上に建て込めない場所では吊り足場が最適解になります。吊りは「建てる」ではなく「吊る」ため、発想が変わります。鍵は、アンカーの健全性と冗長性、そして共振・ねじれ対策です。

ワイヤ・チェーン・アイボルトの角度、母材(RC・鋼・岩)との適合、引抜・せん断の余裕度確認は絶対条件。さらに、風・列車風・車両風など周期的な外力と足場の固有周期が干渉すると、揺れが増幅することがあります。対策としてはダンパーやブレースで短周期化し、揺れを“逃がす”設計を組み込む。加えて、非常時退避ルートと合図方法を図示し、訓練まで行うと現場の安心度が段違いになります。

 

吊り足場の勘所

・アンカーは「強さ」だけでなく「冗長性(万一の保険)」が要

・周期外力と固有周期の干渉を想定し、揺れ対策を入れる

・退避と連絡は図示し、運用まで落とし込む

 

 

5|移動式足場:内部・設備の機動力 

ローリングタワーや可搬式は、短時間・多地点の点検、設備更新、内部工事で真価を発揮します。
一方で、段差・路盤・天井高さに敏感なため、現地採寸と動線設計が生命線です。屋内では反力床やキャスター痕への配慮、屋外では風と傾斜の評価が不可欠。移動式は「置いた瞬間に完成」ではなく、「移動する前提」で安全を設計する必要があります。

そして生産性を上げるなら、AWP(高所作業車)との“点と面の分業”が効果的です。面は足場、点はAWP。再訪やピンポイント高所にはAWPを当てる。この割り切りができると、工程が跳ねます。

 

移動式の勘所

・段差・床耐荷重・天井高さを事前に潰す

・屋外は風・傾斜が支配要因。運用ルールが安全を決める

・AWPとの分業で「点と面」を最適化する

 

 

6|ハイブリッド思考:いいとこ取りで“全体最適”

現場では「単体で完璧」より「組み合わせで最適」が増えています。

・枠組+くさび:直線面は枠組で速度、入隅・段差はくさびで追従。

・くさび+単管:狭小地・障害物回避で自由度を確保しつつ、標準化で品質ばらつきを抑制。

・足場+AWP:面は足場、点はAWP。再訪やピンポイント高所にAWPを当てる。

ハイブリッドは「贅沢」ではありません。無理に一方式へ寄せることで生まれるロス(遠い動線・組替え・不安定)を減らし、結果として安全と工程に効いてきます。

 

 

7|選定フロー(実務テンプレ)

実務では、次の順で判断すると迷いが減ります。

 

1)点/面の判定
面なら足場、点ならAWP、混在は併用。

 

2)風環境評価
メッシュ率、控え、アンカー方式を先行設計。海沿い・ビル風帯は“通常仕様”を疑う。

 

3)地盤・障害物・占用
看板・樹木・電線・道路規制・搬入経路を整理し、数量外コスト(手間・夜間・交通誘導)に反映。

 

4)工期の制約
短工期は機動力(くさび・移動式・併用)で取り戻す。組替え回数が増える計画は要注意。

 

5)近隣条件
騒音・粉じんの時間帯、掲示・窓口、巡回清掃を最初に設計する。クレームは“現場外”で起きる。

 

 

8|失敗事例と処方箋

事例1:狭小地に枠組だけを強行→通路詰まり・工程遅延

処方箋:くさび併用+縦動線短縮。割付は“通路と荷揚げ”から逆算する。

 

事例2:海沿いで全面メッシュ+控え疎→強風で“帆化”

処方箋:控え増設、アンカー方式変更、風抜き計画で安定化。qAで判断する。

 

事例3:単管で後付け荷置き→たわみ・局所沈下

処方箋:先付け支持+支点増設に計画変更。仮置きは最初に荷重として見込む。

失敗の多くは「方式の良し悪し」ではなく、現場条件の読み違いと、運用の設計不足から起きます。

 

 

9|ケーススタディ

ケースA:マンション外壁改修(直線ファサード・風強め)

枠組主体+入隅はくさび。メッシュ率を下げ、控え密度を上げてqAに備える。昇降階段を2系統化し、荷揚げ開口を各面に分散。
→ 工程−10%/ヒヤリ−35%

 

ケースB:戸建密集地(狭小・高低差)

くさび+単管で縦動線を最短化。屋根足場は親綱と受け材で転落ゼロ設計。近隣には掲示と巡回清掃をセットで実装。
近隣苦情ゼロ

 

 

まとめ:方式選定は「現場の物理」で決める

足場方式の選定は、好き嫌いで決めるものではありません。点と面、風と構造、自由度と標準化――このバランスを取り、必要なら迷わずハイブリッドにする。
それが“速く・安全に・美しく”仕上げる近道です。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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第1回「足場工事の使命と価値」

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エイヨウ、更新担当の明日です。

 

 

 

足場は“仮設”ではない。工事の成否を決める「見えないインフラ」――QCDSEで語る足場の価値

足場は「仮設」――そう聞くと、多くの人は“工事の間だけ置かれる一時的なもの”という印象を持つかもしれません。しかし実際の現場で、足場は単なる骨組みではありません。むしろ工事全体の成否を左右する、見えないインフラです。

私たち足場工事業者は、ただパイプを組み上げて終わりではありません。安全(Safety)・品質(Quality)・工程(Delivery)・コスト(Cost)・環境(Environment)――いわゆるQCDSEの五要素を、現場の最前線で同時に成立させる役割を担っています。足場が安定し、動線が短く、養生が適切で、近隣への配慮が行き届いている現場ほど、他職の生産性は上がり、やり直しは減り、最終成果物の品質は静かに、しかし確実に底上げされます。🛡️✨

この記事では、足場がもたらす価値を「見える化」し、なぜ足場の設計と段取りが工事全体を変えるのかを、現場目線で分かりやすくまとめます。

 

 

1|足場が生む5つの価値(Value)💎
① 安全価値:安全は“最優先”ではなく“前提”

足場における安全対策は、精神論ではなく構造とルールの積み重ねです。先行手すり、中さん、幅木、開口養生、点検タグ、階段ユニット――こうした基本を徹底することで、墜落・転落・落下・第三者災害のリスクは確実に下がります。

現場では「安全第一」と言われますが、足場において安全は“最優先”というより、すべての作業の前提条件です。安全が揺らぐ現場では、職人は無意識に動きが慎重になり、作業効率が落ち、ミスが増えます。結果として工程が伸び、品質も崩れ、コストも膨らむ。安全は単独で語るものではなく、QCDSEの土台として工事全体を支えています。

 

 

② 生産性価値:動線設計が、施工量を引き上げる

足場の価値は「作業のしやすさ」で最も分かりやすく表れます。昇降の最短化、踊り場の余裕、荷揚げ開口の配置、揺れの少ない踏板――これらは一見すると細部ですが、職人の一日を大きく変えます。⏱️

たとえば、昇降が遠い現場は「行って戻る」だけで時間を失います。材料を取りに降りる回数が増え、道具の置き場も定まらず、結果として“歩く時間”が膨らみます。逆に動線が短い現場は、同じ人数でも一日あたりの施工量が伸び、工程が前倒しになります。足場は、他職の生産性を左右する“舞台”そのものなのです。

 

 

③ 品質価値:足場精度は“仕上がりの静かな保証人”📏

足場が揺れる現場では、塗装の膜厚が安定しません。板金の通りが出にくく、タイルの目地も乱れやすくなります。足場の段差や撓み、踏板の継ぎ目の位置は、職人の手元の精度に影響し、そのまま仕上がりに反映されます。

つまり、足場の精度は「完成写真では目立たない」けれど、完成物の品質を静かに支える存在。だからこそ私たちは、通り・水平・対角を丁寧に出し、揺れを抑え、職人が“狙った精度”を出せる環境をつくります。足場は、仕上がりの静かな保証人です。

 

 

④ 信頼価値:近隣対応の速さが、工程停止リスクを減らす🤝

工事は建物の中だけで完結しません。近隣からの理解があってこそ、工程は安定します。工事説明、掲示、清掃、散水、静音運転、苦情対応の速さ――こうした積み重ねは、地域の安心につながり、結果として工程停止や追加制約のリスクを減らします。

足場は外周を囲うため、地域から最も目につきやすい存在です。「足場が整っている」「現場がきれい」「掲示が分かりやすい」――それだけで、現場の印象は大きく変わります。信頼の価値は数値化しにくいですが、工事をスムーズに進めるための“見えない資産”です。

 

 

⑤ 環境価値:街に負荷を残さない工夫♻️

資材のリユース、運搬の効率化、粉じん・騒音・汚水の管理。足場は「工事の外側」を担うからこそ、環境配慮の要になります。街に負荷を残さない現場は、次の仕事にもつながりますし、何より地域の暮らしを守ります。

 

 

2|“見えない品質”をどう作るか 🧠

足場の良し悪しは、完成写真では分かりにくいものです。だからこそ、初期精度が命になります。私たちは通り墨をレーザーで合わせ、建地ピッチ・布間隔を標準化し、端部は筋交いと控えで“箱”に固めて揺れを抑えます。

踏板の継ぎ目は作業ストロークの外へ。片持ち量は最小に。こうした設計は、職人の足元の不安を減らし、手元の精度を上げます。

さらにメッシュシートは、風圧(q)×投影面積(A)の「qA」を意識します。海沿い、ビル風帯、開けた立地では、同じ仕様でも受ける風が変わります。だから控え間隔やアンカー方式を一段厳しく設計し、“帆化”を防ぐ。足場は組んだ瞬間から、自然条件と常に向き合う構造物です。🌬️

 

 

3|数字で回す現場(KPI)📊

感覚だけで現場を回すと、改善が属人化します。だから私たちは、足場の価値を「数字」で管理します。

1人工あたり施工面積(m²/日):動線と荷揚げの最適化で、+15〜25%の改善余地が出ることがあります。

移動時間比率:作業時間のうち“歩いている時間”を見える化し、ムダの場所を特定します。

是正48h以内率:小さな不具合は“速さ”で潰す。スピードは文化になります。

ヒヤリハット→是正→横展開の完了時間:前兆を捉え、全現場へ即反映。⏩

足場は「組んで終わり」ではなく、「運用し続けるインフラ」です。だからこそ、運用の質をKPIで回し、次の現場へ学びを持ち越します。

 

 

4|現場ストーリー:RC6階・海沿いマンション大規模修繕 🏢🌊

あるRC6階・海沿いマンションの大規模修繕。課題は明確でした。風が強く、臭気に敏感なエリア。居住者の在宅率が高く、日中の静粛性と動線確保が重要。さらに「工事中のストレス」をいかに減らすかが、全体の評価を左右する現場でした。

私たちはまず、メッシュ率を通常より下げ、控え密度を上げて“帆化”を回避。各面に荷揚げ開口を分散し、踊り場の幅員を余裕取りして昇降動線を平均30%短縮しました。臭気を伴う工程は風下面から着手し、粉じんは高所ミスト+集塵で管理。近隣掲示は“やさしい言葉”で工程・連絡先・緊急時オペレーションを明示しました。

結果として、総工期は12%短縮。ヒヤリハットは40%減。苦情はゼロ。居住者アンケートでは「想像より静かで安心できた」「説明が分かりやすかった」との声が得られました。📣
この結果は、足場を“仮設物”ではなく「工事運用の中心」として捉えたことが大きかったと感じています。

 

 

5|よくある誤解と正しい考え方 🔍

“安い足場=お得”

短期的には安く見えても、作業性の悪さは再施工・遅延・残業へ直結します。工事は部分最適ではなく、総コストで評価されるべき。足場はその起点です。

 

“小規模だから簡易でOK”

 

狭小・高密度ほど事故リスクは顕在化します。先行手すりと動線余裕は規模に関係なく必須です。

 

“仮設だから見た目は二の次”

整った見た目は、通り・水平・対角の精度の現れです。見た目が整えば、現場の集中も上がり、結果としてミスも減ります。✨

 

 

6|近隣とのコミュニケーション設計 🗺️

工事は地域の理解があってこそ。私たちは着工前説明で工程と配慮事項を共有し、掲示板・Web・SNS・ポスティングで情報を更新します。学校・病院・介護施設が近い場合は、時間帯の工夫、巡回清掃、粉じん・騒音の“見える化”を強化します。

苦情は24時間受付・48時間以内の是正を原則とし、対応履歴を掲示して透明性を担保。これは「クレーム対応」ではなく、地域と工事を両立させるための運用設計です。📝

 

 

7|環境とサステナビリティ ♻️🌱

資材は再使用を前提にメンテナンスし、運搬は「積載効率×走行ルート」でCO₂と騒音を削減。粉じんは粒径(PM10/2.5)別に管理し、汚水はpH・SSを確認して適正処理。メッシュ色は景観に溶ける中間色を選び、街の視界への配慮も忘れません。🌿
足場は建物を覆うからこそ、環境配慮が“見える”。だからこそ、誠実な運用が信頼になります。

 

 

8|“段取り八分”を現場で実装する ⚙️

前日段取り会で「誰が・どこで・何を・どこまで」を15分単位で分解。雨天・強風時の代替作業メニューを標準化し、写真提出・検査立会い・是正スロットを工程に内蔵します。

クレーン待ち、材料探索、仮置き不足――こうした“ムダの地図”をつくり、順に潰していく。派手な工夫より、地道な改善の積み重ねが、現場の生産性向上の王道です。🧭

 

 

結びに:足場は“他職のためのインフラ”、そして地域の安心を支える“街の装置”

足場は、他職が安心して力を発揮するためのインフラであり、同時に地域の安心を支える街の装置でもあります。安全第一を土台に、使いやすさと美しい仕上がりを両立する足場を提供すること。それが私たちの仕事です。

現場条件は一つとして同じではありません。だからこそ、リスクを見える化し、段取りを磨き、丁寧なコミュニケーションで最適解をつくる。――それが私たちの誇りです。ご相談はいつでもお気軽にどうぞ。🏗️🤝

 

 

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